十月に入り、秋本番となってきました。
芸術の秋です。能楽界も様々な催しが目代押しになってます。
今月九日に、神楽坂の矢来能楽堂で催される九皐会でも、大変珍しい「土車」が上演されます。
深草少将が妻に先立たれ、幼い我が子を置いて出家してしまいます。
残された幼子とその乳人の小次郎は、幼子を土車に乗せて各地を訪ね歩き、やがて善光寺へと辿り着きます。
そこで物狂いの舞を見せていると、群衆の中に深草の少将だった僧がその中におり、父と名乗ろうとしますが、ここで再び縁を結べば今までの修行が無駄になってしまうと思い留まります。
幼子と小次郎は善光寺でも父に会えなかった事を嘆き、川に身を投げようとしますが深草の少将が流石に見過ごせず止めにはいり、正体を明かします。
こうして少将と子供達は再び出会えることになるのでした。
今回の土車は九皐会創立以来初との事。
是非、お越しください。
シテ 中森貫太
子方 手島福太郎
ワキ 野口能弘
間 山本則秀
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ここからは都民劇場のお知らせ
毎年承っております都民劇場能の公演が今年も11月17日にございます。
今回で110回という記念の会でもあります。
こちらも皆様のお越しをお待ちしております。