今週の土日の出演情報をお知らせします
19日土曜は、宝生能楽堂にて宝生会の巴に出演いたします
木曽より都を目指す僧の一行が粟津原にさしかかると、松陰に祀られた神前にて涙を流す女性がいます。不審に思い尋ねると、この神は木曽義仲で、お経を手向けてくれと言い、さらに自分はとある人物の霊だと明かして姿を消します。実はその女性は巴御前の霊なのでした。
僧がお経をたむけると巴御前の霊が現れ、義仲の最後と巴が木曽へ落ち延びたことを語り、執心からの救済を願うのでした。
平家物語にも登場する有名な女武者で巴御前のあざやかな薙刀使いや、義仲への想いなど、女性と武者という両面を魅せる見どころ満載の曲です。
ワキは僧として登場します。
午前の部 11時始
鶴亀 シテ 佐野由於 ワキ 則久英志
土筆 シテ 山本泰太郎
羽衣 シテ 木谷哲也 ワキ 梅村昌弘
午後の部 15時半始
巴 シテ 武田伊佐 ワキ 野口能弘
寝音曲 シテ 山本則秀
山姥 シテ 小倉健太郎 ワキ 舘田善博
19日日曜は国立能楽堂にて金春会の翁付き高砂に出演します
翁は能の中でも神事に近く、天下泰平、国土安穏、五穀成就を祈願しております。
高砂は、阿蘇神社の神主友成は都へ行くと松の木陰を清める夫婦に出会います。夫婦に高砂の松について尋ねると相生の松と呼ばれている謂れを教え常緑の松は特にめでたいもであるとして松の由緒を語り、自分達が相生の松化身であるとつげ住吉で待つと約束して小舟に乗って姿を消します。 友成一行が住吉に向かうと、住吉明神が現れ颯爽と舞をまい、平安な世を祝福するのでした。
翁付きとなると翁終了後そのまま続けて能が始まります。ワキは翁付高砂の初めに、その時のみの所作があります。最近では中々見れないのでご注目ください。
12時半始
翁 中村昌弘
高砂 シテ 山中一馬 ワキ 野口能弘
宝の槌 シテ 大藏吉次郎
葛城 大和舞 シテ 本田光洋 ワキ 殿田謙吉
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来月の14日に佃良太郎師と「いっちょやってみよ」という能楽体験会を開きます。
場所は神楽坂にあります「矢来能楽堂の新館2階」
お時間は15時からの回と19時からの回がございます
初心者大歓迎!うたった事の無い人、大鼓を打った事無い人、この機会に試しに挑戦してみませんか?
チャレンジしていただく曲は、この時期らしいめでたい曲「高砂」
次第、道行、待謡という部分を大鼓に合わせて謡い、さらには謡に合わせて打っていただきます!
詳しいことはこちらへ
奮ってご参加下さい!
さらに追加情報ですが、今年の華宝会の詳細を近日お知らせできると思います。
7月6日 宝生能楽堂にて金春流の角田川
お仕手は高橋忍師です!
詳しいことは今暫くお待ちください