23日は喜多流自主公演の松虫に出演します。
あらすじ
摂津国阿倍野で酒を売る市人の元へ、いつもやって来ては酒宴を催す
男達がいたが、素性がしれないので名前を尋ねようと思っていた。し
ばらくすると、男達がやって来て相変わらず酒宴を催し、白楽天の詩
句に興じたりしている。その一人の男が「秋の松虫の音に友を偲ぶ」
と言ったので、その言葉の意味を尋ねる。昔、この阿倍野の松原を二
人の男が通りがかった。その一人の友が松虫の音にひかれて草むらに
入っていったが、待てども帰ってこない。心配して行ってみると、ど
うしたわけか草むらで死んでいた。実はその時の連れが自分だと打ち
明けて消えて行く。〈中入〉松風が寒く吹く阿倍野の原で、市人が回
向の為に読経していると、男の亡霊が現れ、昔の友を偲び秋の虫の音
に興じて舞を舞うが、夜明けとともにその姿は消え失せ、草原には虫
の音が残るばかりだった。
(約八十分)
ワキはこの友を亡くした市人役になります。
丁度虫の音の鳴く頃の今月に観るのも秋を感じとれて良いのではないでしょうか?
喜多流自主公演のチケット等詳しい内容はこちらからどうぞ
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ここからは都民劇場のお知らせ
毎年承っております都民劇場能の公演が今年も11月17日にございます。
今回は観世流の実盛、シテは九皐会の中核を担う観世喜正師。萩大名は野村万作家に所属してます石田幸雄師です。
今回で110回という記念の会でもあります。
こちらも皆様のお越しをお待ちしております。
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