初番「鸚鵡小町」は老女物の大曲で久し振りの上演となります。
小野小町は、かつて華やかな宮廷貴族社会と交流をし、美貌の歌人・才女と話題豊富な女性でしたが、今や老衰と困窮の身となり孤独の世界です。 この落差の大きさを描く物語となってます。
精神や内面は昔のままで外面が大きく違う等々、思考と見た目の両面を持つ面白い能です。
若い頃は未来に夢を持ち、老者となると豊富な経験を持ちながら若き頃の思い出に生き、今を過ごします。
時々の面白さはいつの時代も有る様です。
何もかも 移り行く世の 面白さ 良きも悪しきも 心に残し
敦弘
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静ト動 ~観世・宝生 異流共演の面白さ
7月10日(日) 午後二時開演
宝生能楽堂(水道橋)
(地図 http://www.hosho.or.jp/nohgakudo/)
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≪番組≫
観世流
鸚鵡小町 おうむこまち
年老いた小野小町の事を聞いた帝は一首の歌を勅使に託し返歌を求めた。小町は賜った御歌から一字のみを変えて返歌とする。これこそ鸚鵡返しの技法と述べ、和歌の六義、徳を語る…
: 野村四郎(シテ)、野口敦弘(ワキ)、一噌庸二(笛)、大蔵源次郎(小鼓)、柿原崇志(大鼓)和泉流
萩大名 はぎだいみょう
狂言。田舎大名が太郎冠者のすすめで萩が盛りの庭見物に行くことになったが、その庭の持ち主は歌を好み見物客に所望するという。太郎冠者は歌を詠めない大名に一首の和歌を教えるが…
: 野村万作(シテ)、高野和憲(アド)、石田幸雄(アド)宝生流
雷電 らいでん
憤死した菅原道真が死後、祟り神と成って宮中で猛威を振るった伝説を基にした一曲。宝生流では長らく「来殿」の字が充てられて演じられてきたが、本公演では近年復曲した「雷電」の形で演じられる。
: 朝倉俊樹(シテ)、野口能弘(ワキ)、野口琢弘(ワキツレ)、吉田佑一(ワキツレ)、内藤連(アイ)、寺井久八郎(笛)、住駒匡彦(小鼓)、国川純(大鼓)、観世元伯(太鼓)---------------------------------------
≪チケット取扱い・お問い合わせ≫
全席指定
A席 12,000円
B席 10,000円
C席 8,000円
D席 6,000円(学生4,000円)
・webからのお申込み
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